いまどきの住宅ローン事情
「こんなに借りても大丈夫でしょうか?」
相談に訪れる方からこんな質問をよくいただきます。
また、いくらまで借りていいか、みんないくら借りているのか、という質問もあります。
住宅は多額のローンを借りて購入するのですから、慎重になるのも無理のない話です。
これまでに相談に訪れた人のデータを見てみると、バラつきはあるものの、2500万円~3500万円の住宅ローンを借りる予定の人が多くなっています。
住宅金融支援機構によると、マンション購入のためにフラット35を利用した人の全国平均は、物件購入価格3839.9万円、手持ち資金802.7万円、融資金合計2746.1万円。
自ら相談に訪れるのは、平均よりやや多めに借りようと思っている人という傾向があるようです。
もう1つ多いのが、「変動と固定、どちらの金利タイプで借りたらよいでしょうか」という質問です。
記録的な低金利が長引いていることから、変動金利で返済中の相談者が目立ちました。
住宅金融支援機構が行ったアンケート調査の結果でも、民間ローンは変動型の利用割合が増加しています。
一方で、アペノミクスの影響を受け、住宅ローンの金利に変化の兆しを感じている人も増えています。
今後の金利上昇リスクも見据え、これから借りる人には、全期間固定や10年以上の長期固定に対する関心も高まっています。
(続く)
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